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【ワイン好きにおすすめ】日本酒10選|白ワイン・赤ワイン・スパークリング別にソムリエが厳選

  • 執筆者の写真: ソムリエコンシェルジュ編集部
    ソムリエコンシェルジュ編集部
  • 7 日前
  • 読了時間: 10分

更新日:5 日前

「日本酒は苦手」と思っているワイン好きの方、少し待ってください。

実は、ワインと日本酒には共通点が多く、ワインを好む方が日本酒を飲むと「これ、ワインに似ている」と感じるケースがよくあります。フルーティーな香り、繊細な酸味、食事との絶妙なペアリング。これらはワインだけの特権ではありません。

この記事では、ワインを長年楽しんできた視点から、初めて日本酒に挑戦する方におすすめの銘柄を10本厳選しました。白ワイン・赤ワイン・スパークリングのタイプ別にご紹介します。

📋 目次

ワイングラスと食事のある食卓

ワイン好きが日本酒を試すべき理由

ワインと日本酒は、同じ「醸造酒」という共通のカテゴリに属しています。蒸留酒(ウイスキーや焼酎)とは異なり、原料を発酵させてアルコールを生み出す製法が基本です。

「ワインはブドウ、日本酒は米」というシンプルな原料の違いだけで、両者をまったく別物と思っている方は多いかもしれません。しかし、香りの複雑さや味わいの繊細さという点では、むしろ両者は非常に近い存在です。

白ワインと吟醸酒の驚くほどの共通点

白ワインを飲むときに感じる「柑橘系の爽やかさ」「メロンやパイナップルのような果実感」。これと同じ香りが、吟醸酒にも存在します。

吟醸酒のフルーティーな香りは「吟醸香(ぎんじょうか)」と呼ばれ、カプロン酸エチル酢酸イソアミルという成分によって生まれます。カプロン酸エチルはリンゴやパイナップルの香り、酢酸イソアミルはバナナやメロンの香りを持ちます。白ワインの品種ごとに香りが異なるように、日本酒も酵母の種類や製法によって香りの個性が変わります。

なお、日本酒の中でも高精白で華やかなタイプとして知られる「純米大吟醸」は、精米歩合50%以下の米を使って造られます。クリアで繊細な味わいが魅力ですが、生酛・山廃・熟成酒など異なるアプローチで高品質な日本酒も多く存在します。

ワインと日本酒、共通点と違いを理解しておこう

共通点だけでなく、違いも知っておくと日本酒選びがさらに楽しくなります。

ワインはブドウ由来の酸やタンニン、産地ごとの気候差が味わいに反映されやすいお酒です。日本酒は米・水・麹・酵母の設計によって、香りや旨味、甘味、酸味のバランスが大きく変わります。ワインが「畑の個性」を映すお酒だとすれば、日本酒は「蔵の設計思想」が色濃く表れるお酒とも言えます。

また、日本酒には赤ワインのようなタンニン由来の渋味がありません。赤ワイン好きに日本酒を勧める場合は「渋味」ではなく、「旨味の厚み」「酸の骨格」「熟成による複雑さ」「料理と合わせたときの存在感」を基準に選ぶのがポイントです。

日本酒はワイングラスで飲むとさらに美味しい

日本酒を「おちょこ」や「徳利」で飲むイメージが強い方も多いでしょう。しかし、ワイングラスを使って飲むと、香りの広がりが格段に変わります。

ワイングラスの開口部は、香りを鼻全体で感じられるよう設計されています。吟醸酒や純米大吟醸をワイングラスに注ぐと、グラスをくるりと回すだけで柑橘や白い果実の香りがふわりと立ち上がります。

これは業界でも認められているアプローチで、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」という専門コンテストまで存在します。2026年で16回目を迎えるこのアワードは、日本酒の新しい楽しみ方を広める取り組みとして注目されています。

ワインのタイプ別・おすすめ日本酒の選び方

白ワイン・赤ワイン・スパークリング別の日本酒タイプ選び方ガイド

ワインに好みのタイプがあるように、日本酒にも個性があります。好きなワインのスタイルから選ぶと、失敗しにくくなります。

ワイン好きが日本酒を選ぶときは、「甘口・辛口」だけで判断するよりも、酸の出方に注目するのがおすすめです。酸がしっかりある日本酒は輪郭があり、白ワインのように料理と合わせても重たく感じにくくなります。

白ワイン好きなら「吟醸酒・純米大吟醸」

フルーティーでクリアな白ワインを好む方には、吟醸酒や純米大吟醸が最初の一本にぴったりです。

精米歩合が低いほど雑味が少なくなります。シャブリやソーヴィニヨン・ブランのようなスッキリ系が好きな方は精米歩合50%以下の純米大吟醸を、シャルドネのような丸みのある白が好みなら精米歩合60〜70%の純米吟醸をお試しください。

赤ワイン好きなら「純米酒・熟成酒」

フルボディの赤ワインを好む方には、純米酒熟成酒が響きます。

純米酒はアルコールを添加せず、米の旨味をダイレクトに感じられるタイプです。近年注目されている熟成日本酒は、数年〜十数年熟成させることでアミノ酸が増し、琥珀色でナッツやキャラメルのような複雑な香りを持ちます。「シェリーやオールドヴィンテージワインに近い」と表現する愛好家も多くいます。

繰り返しになりますが、日本酒にタンニンはありません。赤ワインとの「渋味」の比較ではなく、旨味の深さと酸の骨格で選ぶと、好みの一本に出会いやすくなります。

スパークリングワイン好きなら「発泡・軽やか系日本酒」

シャンパンやプロセッコが好きな方には、発泡タイプの日本酒(スパークリング清酒)や、軽やかで低アルコールの純米酒がぴったりです。

「澪」「すず音」のような甘口発泡系から、瓶内二次発酵系の本格スパークリングまで幅があります。乾杯のシーンでシャンパンの代わりに使えるほど、見た目も華やかです。

ワイン好きが日本酒選びで失敗しない3つのポイント

初めて日本酒を選ぶ前に、この3点を押さえておくと失敗が減ります。

  1. 最初は冷酒向きの吟醸系から選ぶ — 熱燗は香りが強くなりすぎる場合があります。冷やした吟醸酒からスタートすると、ワインに近いフルーティーさを感じやすくなります。

  2. 甘口・辛口よりも「酸」と「香り」で選ぶ — ラベルの「甘口」「辛口」はあくまで目安です。「伸びやかな酸がある」「果実系の吟醸香が強い」といった説明のある銘柄を選ぶとワイン好きには合いやすいです。

  3. できればワイングラスで試す — 日本酒専用グラスがなくても、手元の白ワイングラスで十分です。香りが立ち、全体の印象が変わります。

【厳選10選】ワイン好きにおすすめの日本酒銘柄

実際に飲み比べながら選んだ、ワイン好きに特におすすめの10銘柄をご紹介します。価格はいずれも720mL換算の目安で、流通状況・特約店・ヴィンテージにより変動します。

白ワイン好きに(5選)

銘柄

蔵元・産地

こんな白ワイン好きに

特徴・ポイント

価格目安

獺祭 純米大吟醸45

旭酒造/山口県

ソーヴィニヨン・ブランや辛口白ワイン好き

リンゴ・花の吟醸香。日本酒入門に最適

2,300〜2,800円

醸し人九平次 別誂 純米大吟醸

萬乗醸造/愛知県

白ブルゴーニュ・シャルドネ好き

洋ナシ・白桃香。伸びやかな酸

5,000〜6,000円

新政 No.6

新政酒造/秋田県

自然派ワイン・ジューシーな白ワイン好き

イチゴ・桃の果実香。輪郭のある酸

3,000円台〜

亀泉 CEL-24 純米吟醸原酒

亀泉酒造/高知県

ゲヴュルツ・アロマ系甘口白ワイン好き

パパイヤ・トロピカルな甘い香り。低アル

2,000〜2,300円

伯楽星 純米吟醸

新澤醸造店/宮城県

爽やかな辛口・食中白ワイン好き

バナナ・柑橘香とスッキリした後味

1,700〜1,900円

赤ワイン好きに(3選)

日本の伝統的な日本酒の樽

銘柄

蔵元・産地

こんな赤ワイン好きに

特徴・ポイント

価格目安

鍋島 大吟醸

富久千代酒造/佐賀県

熟成感のある赤ワイン・旨味の厚み好き

メロン・果実の芳醇な香りと長い余韻

3,500〜4,000円

梵 ときしらず 純米吟醸

加藤吉平商店/福井県

熟成ブルゴーニュ・オレンジワイン好き

3年低温熟成。豊かな旨味とコク

2,000〜2,500円

モダン仙禽 雄町

せんきん/栃木県

自然派赤ワイン・オレンジワイン好き

赤い果実香と発酵複雑さ。酸の骨格

1,800〜2,200円

スパークリング・軽やか系ワイン好きに(2選)

銘柄

蔵元・産地

こんなワイン好きに

特徴・ポイント

価格目安

風の森 ALPHA TYPE1

油長酒造/奈良県

軽やかなスパークリング・ガス感ある自然派白ワイン好き

自然なガス感と微発泡の爽快感

1,500〜1,800円

雨後の月 十三夜 特別純米

相原酒造/広島県

低アルコール軽やか白ワイン・食前酒好き

アルコール13%。繊細でスッキリした口当たり

1,600〜1,900円

ワイン感覚で楽しむ日本酒の飲み方

銘柄を選んだら、次は飲み方にもこだわってみてください。ちょっとした工夫で、味わいが大きく変わります。

ベストな温度設定

吟醸酒・純米大吟醸は、10〜15℃に冷やすと柑橘や白い果実の香りが最も引き立ちます。白ワインの適温と同じ感覚で冷やしてください。冷蔵庫から出してすぐ(5〜7℃)は香りが閉じています。少し待ってから飲むと、ぐっと香りが開きます。

純米酒や熟成酒は、常温(18〜20℃)でも美味しく飲めます。赤ワインと同じ感覚で、温度が上がると旨味が増し、料理との相性がさらに良くなります。

ワイングラスで飲む効果

日本酒専用のグラスも市販されていますが、まずは手元のワイングラスで試してください。

白ワイン用のスリムなグラスは吟醸酒との相性が抜群です。口が絞られているため香りが上に集まり、少量でも豊かな香りを感じられます。大きなボルドーグラスは、旨味のある純米酒や熟成酒に向いています。グラスを揺らして香りを立てながら楽しむのが、ワイン感覚の日本酒体験です。

ワイングラスに注がれた透明なお酒

2026年版|ワイングラスで飲む日本酒アワード最新情報

ワイン好きに日本酒が広がっていることは、業界全体のトレンドにもなっています。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2026」は今年で16回目を迎えました。2026年は全国260社から1,148点の日本酒がエントリーし、そのうち58点が最高金賞290点が金賞に選ばれています。

審査はブラインドで行われ、「ワイングラスの形状を活かして、繊細な香りまでも感じさせてくれる」ことを重視します。このアワードの受賞ラベルは、ワイン好きにとっての日本酒選びの良い指標になります。受賞マークが付いた銘柄を選ぶのも、外れのない選び方のひとつです。

よくある質問(FAQ)

Q1. ワインと日本酒を同じ日に飲んでも大丈夫ですか?

A. 醸造酒同士なので組み合わせ自体は問題ありません。ただし、日本酒はアルコール度数が15%前後とワインより高い場合が多いため、量を調整してゆっくり飲んでください。水を合間に飲む「和らぎ水(やわらぎみず)」の習慣を取り入れると、翌日に疲れを残しにくくなります。

Q2. 日本酒が苦手な理由は何が多いですか?

A. 熱燗の強いアルコール臭や、居酒屋の安価な日本酒の雑味が「苦手」の原因になるケースが多いです。まずは冷やした純米大吟醸から試してください。「こんなに飲みやすいのか」と印象が変わる方が多くいます。

Q3. 日本酒はどこで購入するのがおすすめですか?

A. 専門の酒販店か、日本酒に特化したオンラインショップを使ってください。スーパーより品質の高い銘柄が揃っており、「ワイン好きにおすすめは?」と伝えると店員がすぐ選んでくれます。新政やプレミアム銘柄は特約店限定のものが多いため、蔵元サイトで特約店を確認してから購入するのがおすすめです。

Q4. 開封後の日本酒はどのように保存しますか?

A. 冷蔵庫で縦置き保存が基本です。光と熱が大敵なので、必ず冷暗所に保管してください。開封後は白ワインと同様に1〜2週間以内に飲み切るのが理想です。吟醸酒は特に繊細で、日が経つにつれ香りが変わります。

Q5. 日本酒に合う料理はどんなものですか?

A. 吟醸酒・大吟醸は刺身・白身魚・カルパッチョとよく合います。白ワインと同じ感覚でペアリングを楽しめます。純米酒は焼き鳥・煮物・チーズにも合い、赤ワインに近い感覚で使えます。フレンチやイタリアンとも違和感なく楽しめます。

まずこの3本から始めよう

ワイン好きにおすすめの日本酒3本

まとめ

ワインと日本酒は、醸造酒という共通の背景を持ち、香りの繊細さや食事との相性の良さも共鳴するものがあります。一方で、日本酒にタンニンはなく、「畑の個性」より「蔵の設計思想」が色濃く出るという独自の面白さもあります。

ワインの好み

おすすめ日本酒タイプ

代表銘柄

白ワイン(スッキリ系)

純米大吟醸・大吟醸

獺祭、新政No.6

白ワイン(コク・アロマ系)

純米吟醸

醸し人九平次、亀泉CEL-24

赤ワイン(旨味・熟成感)

純米酒・熟成酒

鍋島、梵 ときしらず

自然派・オレンジワイン

酸主体の純米系

モダン仙禽、新政No.6

スパークリング・軽やか系

発泡・低アル純米

風の森ALPHA、雨後の月

白ワイン好きなら純米大吟醸から、赤ワイン好きなら旨味と酸の骨格がある純米酒から、スパークリング好きなら発泡・軽やか系から入門してください。ワイングラスに注いで冷やして飲むだけで、日本酒の新しい世界が開けます。

ワイン好きの方が日本酒に出会うとき、それは新しいお酒を覚えるというよりも、知っている世界がぐっと広がる体験です。今回おすすめした10本のうち、まず1本だけ試してみてください。

 
 
 

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